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【満員御礼】ワーク主体のUXブッククラブ #3「データを図解化しよう!KJ法A型 ~ 『発想法 改版』に学ぶ」

Description

本を肴にワークする、本を読まない?ブッククラブ


「本」は知識や技術や経験を伝達する、最も優れた手段のひとつです。絶えずスキルアップを目指すプロフェッショナルにとって、読書は欠かせない習慣と言えます。ただ、効果的・効率的に「本で学ぶ」ためには、ちょっとしたコツがあります。

まず、(全くの初学者でない限り)本の内容を隅から隅まで頭に入れる必要はありません。本には「核」となるような章(または部)があるので、そこに焦点を当てて読むほうが効率的です。また、「読む」だけでは技能は身につきません。実際に手を動かして自分なりのアウトプットを出してみることで、初めて本当の「学び」が得られます。


「ワーク主体のUXブッククラブ」は、そんな「本で学ぶ」人のための勉強会です。毎回、話題のUX関連本を取り上げ、その本をネタにした手軽なワークショップを行って、各自で簡単なアウトプットを出してみます。

第3回の"ネタ本"は「発想法 改版」です。今回は第3章の特に「KJ法A型」に焦点を当てて、実際にデータの図解化を行ってみます。特に事前知識は必要としません。ソフトウェア開発手法に興味のある人ならば、どなたでも参加していただけます。

【イベント概要】

◎開催日時:2017年8月7日(月)19:30-21:00(19:15開場)
※当日、東京は台風接近の影響で雨が強まるようです。そこで、当初の予定では21:30終了予定でしたが、21:00終了に変更いたします。

◎開催場所:ベンチャーステージ上野4Fコワーキングスペース
(※お越しの際は正面玄関(昭和通り側)からエレベータで4Fへ)

◎参加費:千円 (※Amazonポイントで後払い。当日、支払い方法を説明します)

◎定員:8名

◎備考:ネタ本は読んでも、読まなくても、どちらでも構いません。読んでからワークするも良し、ワークしてから読むも良し。輪読(翻訳)会ではないので、当日、書籍を持参する必要もありません。

【ネタ本の書評】


6月に出たばかりの本書は、大型書店の店頭では「名著、刷新!」の赤い帯が付いて平積みされています。原著は1967年6月発行(50年前!)、そして累計刷数90版目という、中公新書を代表する文字通りの「名著」です。

今回、何が「刷新」されたのかと言うと、フォントサイズが大きくなって、書体も現代風になっています。原著は見るからに昔の本という風体だったので、確かに「読みやすく」なっています。しかし、それ以外は(良い意味で)原著と全く同じです。

本書は「KJ法のバイブル」です。

KJ法は日本発の質的データ分析法です。考案者である文化人類学者、川喜田二郎が自身のイニシャルから命名しました。川喜田二郎はKJ法を「発想法」と位置付けていますが、現在、発想のためにKJ法を使う人は少ないと思います。それよりも、不定型な情報をまとめる手法として、文系/理系、ビジネス/アカデミック、洋の東西を問わず幅広く利用されています。

一般的にKJ法は情報の「分類・整理法」と言われていますが、それが誤解であることは本書を読めば一目瞭然です。本書の中にはKJ法の例がいくつも掲載されていますが、それらはカードを様々な位置に配置したり、線で囲ってグループ化したり、そのグループ間を矢印で結んだり、と非常に視覚的に表現されています。この「図解化(空間配置)」がKJ法の最初のアウトプットです。川喜田二郎はこれを「KJ法A型」と呼んでいます。一般的に行われているKJ法による「グループ分け」は、実は途中経過に過ぎないのです。

さらに本書の中には「KJ法B型」なるものも明記されています。これは分析結果を「文章化」するステップです。そもそも川喜田二郎は文化人類学の論文(いわゆる民族誌)を書くための方法論としてKJ法を編み出したので、文章化の手順が定義されていることは当然ともいえます。「雑多な資料の山が1 冊の書物になる」――それがKJ法の本来の姿なのです。

文字通りの"名著"ではありますが、本書には残念な点もあります。それは、原著が「50年前」に書かれたために生じる違和感です。例えば、「女性は抽象化が苦手」といった記述があったり、ある会議のテーマが「コピー機導入の是非」であったり、現代人には「えっ?」と感じる箇所が散見されます。また、本書が主張するKJ法の効用(会議の効率化、アイデア創出など)の多くは、現代ではもっと効果的な他の手法によって取って代わられています。

50年の時を経て、今なお輝くのは「第3章」の内容(特にKJ法A型について)でしょう。考案者自らの手でオリジナルのKJ法のプロセスが見事に描かれています。230ページ中の50ページに過ぎませんが、この3章のためだけでも本書を購入する価値はあると思います。

なお、KJ法は、海外では「Affinity Diagram(アフィニティ・ダイアグラム:親和図法)」と呼ばれています。そして、UX分野でアフィニティ・ダイアグラムを最も活用しているのは、カレン・ホルツブラットの「Contextual Design」です。本家KJ法とホルツブラット流アフィニティ・ダイアグラムを比べてみるのも一興です。

【主催者紹介】
樽本 徹也(たるもと てつや)
利用品質ラボ代表。UXリサーチャ/ユーザビリティエンジニア。ユーザビリティ工学が専門で特にユーザー調査とユーザビリティ評価の実務経験が豊富。現在はプロのコンサルタントとして、家電からスマホアプリまで幅広い製品/サービスの企画開発に携わっている。著書は『アジャイル・ユーザビリティ 』 、 『ユーザビリティエンジニアリング(第2版)』(オーム社刊)など。産業技術大学院大学「人間中心デザイン」講師。

【会場風景(ビル入口・4Fコワーキングスペース)】



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  • イベント詳細情報を更新しました。 Diff#267401 2017-08-07 01:04:25
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Mon Aug 7, 2017
7:30 PM - 9:30 PM JST
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Venue
ベンチャーステージ上野4Fコワーキングスペース
Tickets
会場払い(千円) FULL
Venue Address
東京都台東区下谷1丁目11番15号 ソレイユ入谷4F Japan
Directions
東京メトロ日比谷線入谷駅2番出口より 徒歩1分/JR線「鶯谷駅」南口より 徒歩4分/JR線「上野駅」 徒歩12分
Organizer
UXブッククラブ東東京
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